今日は前々から計画していたことを実行に移した。

「京阪全線乗りつぶし」
「歴史探求」

の2本計画である。結果は納得のいく旅となった。今回いくつかの寺社仏閣をめぐったが、ひとつ今考えていることとマッチする内容があったので、今日のblogとして取り上げたいと思う。


<計るということ>

計る・・・数量について調べる・物事を推し考える・よいわるいなどの見当をつけるetc
(広辞苑　第五版より引用)

計るという言葉にはさまざまな意味が存在する。つい先日1回生の頃よりご指導いただいている先生から、私が「計測器系メーカー」に就職したことを伝えたところある一冊の本を教えていただいた。

「〈はかる〉科学―計・測・量・謀…はかるをめぐる12話　中公新書」

計るという概念は日ごろ生活している中で切っても切れない関係にある。メートルや時間・人の心・味覚・・・ありとあらゆるものが計られている。今回取り上げる<計る>の要素は「時間｣である。

人は時間なくして行動はできない。「何時に○○に集合」や「あと3分で仕上げなさい」など常に時間に拘束されている。そして人は平等24時間配分されている。では、いったい日本ではいつから｢時間」を計るようになったのか・・・　そんな疑問を解明させるものが今回の旅先にあった。


滋賀県大津市。京阪神の水がめである琵琶湖の南側に位置する市。古来より交通の要所として栄えてきた。今回訪れた「近江神宮」に疑問を解明させるものがあった。
近江神宮は天智天皇を祭る社である。天智天皇は即位前、中大兄皇子と呼ばれ有名な大化の改新に関与した人物である。
この天智天皇は白村江の戦の後、都を大津に移す。そこで始めて皇子から天皇へと即位を行う。
そして大津の地で日本で始めて時計というものを公式に使う。それまでは日時計というものが各地の存在していたが、天智天皇は「水時計」というものを用いて、時を計ることにした。

このようにして日本では天智天皇が始めて｢時間」を計という行為を行った。(ちなみに6月10日の時の記念日は天智天皇が始めて水時計を使った日に由来する。　旧暦の4月25日)



このように「計る」ということをひとつにとってもさまざまなことが紐解かれる。このblogを読んでいる皆さんも身近なものに目を向けてみると、意外な発見ができるかもしれませんよ!!


<今日の写真>

↑近江神宮

最近麻雀にどっぷりはまってしまい、大学の友達である見習い雀士の誘いでDSのソフトを買ってしまったサスライ旅人です。


今日はtrans-portさんの誘いで近鉄盲腸線の旅をしてきました。
今回は「生駒線」「田原本線」「御所線」「道明寺線」を巡る旅を立てましたが、実際は「生駒線」「田原本線」「天理線」「長野線」「道明寺線」を巡ることになった。
(注：盲腸線とは、大きな（主要な）鉄道路線とそこから少し離れている地域を連絡するために、主に短区間で建設されている路線、あるいは路線の一部区間のことである。　wikiより)


<生駒線：生駒→王寺>
集合は生駒駅。私が到着したときにはtrans-portは到着していた(相変わらずお早い!!goodです!!)
まずは、生駒線に乗る。高校三年の合宿以来である。 生駒線は京阪交野線との乗り入れが検討されていた路線である。だが今はその名残はどこにも見当たらない・・・
ところどころ単線区間が存在する。沿線には、百人一首で有名な「竜田川」が流れている。が、昨日の雨で濁っていました。25分で終着の王寺駅に到着。


<田原本線：新王寺→西田原本>
田原本線は王寺駅とはくっついていない。新王寺と言う駅名で、王寺駅から徒歩5分のところに存在している。
ここですぐに田原本線に乗らず、ブレイク・・・


↑新王寺駅付近に動態保存されているD51

上記の蒸気機関車を見た後、ついに田原本線に乗り込む。
田原本線はALL単線で、途中行き違いを行う。当然ですよね・・・でないとぶつかりますもの(笑)
この路線は20分ほどで終着の西田原本に到着する。この路線こそ近鉄の盲腸線である。


<橿原線・天理線：田原本→平端→天理>
次に橿原線に乗り、途中の平端から天理線へと取替え天理へ向かう。
まずは西田原本から徒歩でそばの田原本駅へ。現在駅前広場整理が行われているが、数件が立ち退きを拒否しているように見受けられた。まあ仕方のない現実でしょう。
上記の行程を踏んで、天理に到着。この駅は、昨年の「鹿男あおによし」で奈良駅として撮影された駅である。大体近鉄奈良駅が地下なのに、何で地上の設定にしているのか??マークが飛びます・・・
天理でも動態保存されている蒸気機関車の見ましたが、あまりよろしい写真ではないのでカットさせて頂きます。
天理はいわずと知れた天理教の総本山。多くの信者の方がお参りに来られていました。天理といえば天理ラーメンを思い浮かび、Trans-portさんと店を探しましたが・・・(後は読者のご想像にお任せします)

天理教の総本山ということもあって多くの団体列車が乗り入れている。本日も多くの列車が乗り入れたそうです(自宅に帰って知りました)


<桜井線(JR線)・大阪線・橿原線：天理→桜井→大和八木→橿原神宮前>
天理からはJR線に乗り込む。桜井線はこちらも単線である。しかも1時間に2本という驚異的なローカル線。まあ盲腸線とはいえませんが・・・
途中桜井という駅で、再び近鉄線に乗換、一路橿原神宮前へ。途中大和八木でまたも橿原線にのり橿原神宮前へと向かう。近鉄線は比較的本数が多いです。大阪線は、大阪と志摩・名古屋方面を大路線であり、橿原線は奈良南部から大和西大寺を経て京都に向かうこちらも大路線である。なので両線とも本数が多い。


<吉野線：橿原神宮前→吉野口>
吉野線は、名の通り吉野に向かう路線である。単線区間が多く、特急を除く全種別各駅になる・・・
今回乗るのは吉野口まで。以前飛鳥まで乗車した。高校の遠足だっただろうか、そのときに乗車した。あの時は、始点のあべの橋からひたすら鈍行で飛鳥まで行った。そのときはseries500さんと決行した。あの時は朝早く集合していった記憶がある。当然帰りはその報いとして「特急」に乗ってあべの橋まで帰った。たしかガンチャンに「特急乗るん??」と疑いの目で言われた記憶がある。
そんな記憶の残る吉野線である・・・・


<和歌山線(JR線)・高野線(南海線)：吉野口→橋本→河内長野>
吉野口からはJRの和歌山線に乗り換える。
昨日の大雨の影響で不通となっており、予定発車時間より30分もオーバーしての発車となった。衣また旅の醍醐味ではないだろうか・・・
和歌山線は、またも単線。盲腸線ではないが本数が劇的に少ない・・・　まあ仕方がない。
今回は途中の橋本駅で南海線に乗り換える。
橋本から南海高野線に乗り、一路大阪府河内長野へ。正直、大阪行くのに和歌山県経由でいくとは夢にも思いませんでした・・・
高野線は個人的に一年に一度乗るか乗らないかの路線。よく高野山に行くのでそのときに利用します。それ以外はまったく・・・
沿線には住宅地があるせいか、本数も多い。利用者としてはありがたい限りである。
橋本から河内長野まで早く20分で到着する。


<長野線・南大阪線・道明寺線：河内長野→道明寺→柏原>
やっとこさ大阪府に帰り、本来の目的である｢近鉄線」に乗り込む。
長野線は、河内長野～古市間を結ぶ単線路線。一部の列車を除き、あべの橋まで直通している。
この路線と次に紹介する道明寺線ははじめて乗った路線である。多分生きている上でそう利用しないであろう。
古市からは南大阪線になる。南大阪線は先ほどから再三登場しているあべの橋から橿原神宮前を結ぶ路線。直通で吉野まで行く。今回の旅がどれだけ迂回しているかがよくわかるのではないだろうか・・・
古市の次の駅の道明寺から、またも単線の道明寺線に乗り柏原へと向かう。
駅数は3つ。終着の柏原は、JR大和路線のホームを少し間借りしている状態になっている。JR・名鉄豊橋にミニバージョンと考えてもらうといいだろう・・・


<あとは大阪へ>
柏原からは一般的なルートで大阪に行き、夕食をヨドバシカメラで取り、またも麻雀をして解散・・・



今日のたびはいったいどんだけ遠回りしたら気が済むんだろうというたびであった。しかしそれが目的であり、盲腸線はまだまだ存在する。
みなさんも身近にある盲腸線に乗って見ると意外な景色が見られるかもしれませんよ!!



付録：行程表(記号の説明　(　　)乗り換え　//下車　∽折り返し　・・・徒歩)
自宅最寄り駅→<省略>→(生駒)→<普通王寺行>→王寺//・・・新王寺→<普通西田原本行>→西田原本//・・・田原本→<普通大和西大寺行>→(平端)→<普通天理行>→(天理/)/→<普通桜井行>→(桜井)→<急行上本町行>→(大和八木)→<普通橿原神宮前>→(橿原神宮前)→<急行吉野行>→(吉野口)→<普通和歌山行>→(橋本)→<急行なんば行>→(河内長野//)→<準急あべの橋行>→(道明寺)→<普通柏原行>→(柏原//)→<普通JR難波行>→(久宝寺)→<大和路快速大阪行>→大阪//→<省略>→自宅最寄り駅

今日は久しぶりに遠出をしてきました。

日本三景という言葉がある。

「安芸の宮島・丹後の天橋立・陸奥の松島」

これらは古来より絶景と歌われた場所。今日はそんな日本三景のひとつ天橋立に行ってきました。(お土産のフレーズみたいですが・・・)

まずは京都駅から｢はしだて1号」に乗って、天橋立駅へ!!偉大なるローカル線として名高い山陰本線。福知山まで山陰本線を通り、そこからは第三セクターの北近畿丹後鉄道を経由して天橋立方面へ向かう。途中大江山付近を走行する。小学校・中学校であぜか覚えさせたれた小倉百人一首にも登場する大江山。

大江山　いく野の道も　遠ければ　まだふみも見ず　天橋立

百人一首以外にも鬼退治で有名な山である。
京都から約2時間で天橋立駅に到着する。駅から少し歩いたところに「智恩寺」がある。日本三大文殊のひとつで参拝すれば知恵が授かることができるという。余談だが、このお寺の広告が谷町線東梅田駅構内にある。

その後、港から遊覧船に乗り対岸の一ノ宮へ。そこからケーブルに乗り、傘松公園へ向かう。
一般的な観光コースなら傘松公園で終了なんだが、今回はもう一段上に存在する「成相寺」を参拝してきた。
先日のblog(2008年4月29日 http://traipsetrip.blog.shinobi.jp/Entry/279/)にも登場した西国三十三箇所礼場のひとつのお寺である。標高300m近くあるところにあるお寺で、天気のいい日には越前まで見渡せるという。歴代の将軍も上ったとの言われもあるお寺である。あいにく曇りがちの天気であったため、遠くまで見ることはできなかった。

参拝も終わり、下山し傘松公園へ向かう。ここは股のぞき発祥の地で、大きな松ノ木がある。だから傘松公園と言う名になっている。平日だったためそれほど人はいなかった。
先ほど乗ったケーブルで一ノ宮に戻る。ここでふと疑問が生じる。一ノ宮というには一ノ宮がなければならない。
741年聖武天皇の命で「全国に国分寺・国分尼寺を建立せよ」との勅令を出したのは有名な話である。東大寺建立と常にセットで出てくる話だからである。しかし神社にも位があることはあまり知られていない。
一ノ宮の起源は、定かではないが国司が赴任後にはじめて参拝する神社を一ノ宮と指した。その後に二ノ宮・三ノ宮と参拝するといわれている。
丹後国の一ノ宮は「元伊勢籠神社」という神社である。一ノ宮の多くはその国を代表する神社であるだけに大変大きなものが多い。畿内五ヶ国で言うならば、山城国は下賀茂神社と上賀茂神社・大和国は大神神社・摂津国は住吉大社・河内国は枚岡神社・和泉国は大鳥神社となっている。

少し脱線してしまったが、丹後国の一ノ宮に参拝し今回の旅の目的は終了。また港から船に乗り駅に戻る。
帰りは「タンゴエクスプローラー4号」で尼崎に向かう。そこから何らかの経路で自宅に戻る。

今回の旅は、幼い頃に行った天橋立と違った天橋立を見れたような気がしました。
今度はもっと遠くに行ってみたいです・・・

<今日の一枚>

傘松公園から天橋立を望む

6日目：東海道本線とEXステージ

ついに東京とお別れする日がやってきた。アーバンライナーから始まったこの長き旅。今まで経験したことのないようなことが出来大変良かった旅と思う。そして最後の砦!!鈍行だけで復路に着く過酷な旅が始まる。

前日にtrans-porさんとの綿密な打ち合わせを行い、東京6時32分の電車に乗り込む。人生二度目の鈍行での帰阪とあって体は楽であった。JR東日本内の東海道本線は、平行して様々な路線が走っており普通表示だが感覚的には快速である。
そんな列車でまずは国府津で乗り換える。ごく普通の旅行者なら、熱海・三島・沼津あたりまで行く。前回もそのようにして帰った。しかし今回は、旧東海道線である御殿場線経由で帰ることに。
御殿場線は富士山の近くを通る路線で、JR東海の管轄である。そのせいか4両編成で運行している。途中の松田駅では小田急線との連絡をしており、沼津まであさぎりが運行している。こんな路線に乗って沼津に向かう。


↑御殿場駅に停車する313系3100番台


↑小田急20000系特急あさぎり


↑御殿場線車窓より望む富士山

富士山というものを間近で見ることが出来ました。大変良い経験です。
沼津からは、鈍行でダラダラ帰りました。奇しくも盆の民族大移動期間のブッキングしてしまい、車内は多くの人でごった返しました。しかし軍師trans-portさんの綿密の計算で、富士～大阪間という長距離を座って帰ることが出来ました。その結果、車内で「冷凍ミカン」や「アメちゃん」・「ぬれ煎餅」・「都昆布」などを食べることが出来ました。


今回は未だかつてない長大な計画で進行しましたがかなり充実したものとなりました。
またいつの日かこういった旅がしたいもの・・・

付録：行程表(記号の説明　(　　)乗り換え　//下車　∽折り返し　・・・徒歩)

【6日目：東京～大阪　568．1kmの帰り道」】 
ホテル・・・秋葉原→<普通大船行>→(東京)→<東海道本線：普通沼津行>→(国府津)→<御殿場線：普通沼津行>→(沼津)→<東海道本線：普通島田行>→(富士)→<普通浜松行>→(浜松//)→<普通豊橋行>→(豊橋)→<快速米原行>→(米原)→<新快速播州赤穂行>→大阪//・・・梅田→<省略>→自宅最寄り駅//・・・自宅