今日は久しぶりに遠出をしてきました。

日本三景という言葉がある。

「安芸の宮島・丹後の天橋立・陸奥の松島」

これらは古来より絶景と歌われた場所。今日はそんな日本三景のひとつ天橋立に行ってきました。(お土産のフレーズみたいですが・・・)

まずは京都駅から｢はしだて1号」に乗って、天橋立駅へ!!偉大なるローカル線として名高い山陰本線。福知山まで山陰本線を通り、そこからは第三セクターの北近畿丹後鉄道を経由して天橋立方面へ向かう。途中大江山付近を走行する。小学校・中学校であぜか覚えさせたれた小倉百人一首にも登場する大江山。

大江山　いく野の道も　遠ければ　まだふみも見ず　天橋立

百人一首以外にも鬼退治で有名な山である。
京都から約2時間で天橋立駅に到着する。駅から少し歩いたところに「智恩寺」がある。日本三大文殊のひとつで参拝すれば知恵が授かることができるという。余談だが、このお寺の広告が谷町線東梅田駅構内にある。

その後、港から遊覧船に乗り対岸の一ノ宮へ。そこからケーブルに乗り、傘松公園へ向かう。
一般的な観光コースなら傘松公園で終了なんだが、今回はもう一段上に存在する「成相寺」を参拝してきた。
先日のblog(2008年4月29日 http://traipsetrip.blog.shinobi.jp/Entry/279/)にも登場した西国三十三箇所礼場のひとつのお寺である。標高300m近くあるところにあるお寺で、天気のいい日には越前まで見渡せるという。歴代の将軍も上ったとの言われもあるお寺である。あいにく曇りがちの天気であったため、遠くまで見ることはできなかった。

参拝も終わり、下山し傘松公園へ向かう。ここは股のぞき発祥の地で、大きな松ノ木がある。だから傘松公園と言う名になっている。平日だったためそれほど人はいなかった。
先ほど乗ったケーブルで一ノ宮に戻る。ここでふと疑問が生じる。一ノ宮というには一ノ宮がなければならない。
741年聖武天皇の命で「全国に国分寺・国分尼寺を建立せよ」との勅令を出したのは有名な話である。東大寺建立と常にセットで出てくる話だからである。しかし神社にも位があることはあまり知られていない。
一ノ宮の起源は、定かではないが国司が赴任後にはじめて参拝する神社を一ノ宮と指した。その後に二ノ宮・三ノ宮と参拝するといわれている。
丹後国の一ノ宮は「元伊勢籠神社」という神社である。一ノ宮の多くはその国を代表する神社であるだけに大変大きなものが多い。畿内五ヶ国で言うならば、山城国は下賀茂神社と上賀茂神社・大和国は大神神社・摂津国は住吉大社・河内国は枚岡神社・和泉国は大鳥神社となっている。

少し脱線してしまったが、丹後国の一ノ宮に参拝し今回の旅の目的は終了。また港から船に乗り駅に戻る。
帰りは「タンゴエクスプローラー4号」で尼崎に向かう。そこから何らかの経路で自宅に戻る。

今回の旅は、幼い頃に行った天橋立と違った天橋立を見れたような気がしました。
今度はもっと遠くに行ってみたいです・・・

<今日の一枚>

傘松公園から天橋立を望む