今日はseries500さんと共に青春18きっぷを利用して「美濃尾張」に出陣してきた。今回の旅は名鉄メインの撮り鉄の旅である。

今日の活動場所は美濃と尾張。美濃は岐阜県の南部の旧国名。美濃を制する者は天下を制すとまで言われたほど。交通の要所であり、西部には壬申の乱や天下分け目の戦の舞台となった関ヶ原がある。また戦国時代では斎藤道三の居城である難攻不落といわれた稲葉山城を有す国である。
一方、尾張は現在の愛知県名古屋市付近一帯の旧国名。戦国時代の天下人である織田信長と豊臣秀吉を輩出した国。戦国期には木綿の生産が盛んとなる。明治期には用水が引かれ、現在では京浜工業地帯を抜き一位になったといわれている中京工業地帯がある。

で、名鉄メインで撮り鉄に行ったのだが完全に裏目に出てしまった。新車の1700系が本日のメインだったが、撮る場所で一度もお目にかかることができなかった。しかしながら今日はその反面、貨物に充実させられた日となった。

<JR東海道本線　尾張一宮にて>

↑EF66＋ワム車
静岡県吉原から大阪の梅田まで平日紙を運んでいる貨物。今回撮った写真は、空になったワム(紙を積む貨車)を稲沢まで回送するところ・・・



↑EF65‐1059＋ホキ車
岐阜県美濃赤坂の奥にある乙女坂付近で採掘された石灰石(ホキ車)を愛知の笠寺まで運んでいる貨物。今回注目すべきは、けん引している貨物。1編成しかないもので黄色に塗っているのは試験色を表しています。梅田から関東一帯で活躍しているためどこに出没するかわからないために、レア度が増しています。

<JR関西本線　八田にて>

↑DD51-889＋タキ車
けん引しているタキ車を稲沢まで回送する風景。牽引車のDD51は青色に塗装されているのがわかる。関西圏でお目にかかるのは非常に難しい。たまに城東貨物線に入ることがあるが、ほんとにまれなことである。これもまたレア度が高い。このタキ車は三岐鉄道東藤原にある太平洋セメントで生成されたセメントを積むためのもの。



↑DD51＋タキ車
内陸国である信州に石油を運ぶ貨物。この写真は、松本から四日市までタキ車(石油運搬貨物)を返空しているところ。2連で運行している姿はこれまた関西圏で見ることができない。


以上の状態を見てもらってもわかるように名鉄メインで行ったものが、完全にラッキーの産物で貨物メインとなってしまった。名鉄1700系は急いで撮る代物でもないので、今日は結果オーライということでしょう。


最後に余談。
今日のタイトル「美濃尾張」にはちゃんとした意味があります。単に旧国名を並べているかと思いきやその裏には深～～い話が・・・　この話のきっかけは去年trans-portさんから提供を受け、インターネットで探し当てました。

尾張は平治の乱(1159)で負けた源義朝(よしとも)の最後の地である。京都から落ちのびる義朝は尾張の長田忠致父子【子：景致】を頼ることにある。しかし義朝は入浴中に忠致に殺害される。これは忠致が義朝に入浴を勧め、だまし討ちしたといわれている。
だまし討ちした長田忠致は京の平氏に義朝の首を届け、壱岐守に任じられる。しかしその待遇に不服を示した。本来なら尾張一国を頂戴したかったのである。だが逆に平家に脅され、尾張に帰ることになる。
長田忠致父子は罪過を鎌倉の源頼朝【義朝の子】に訴える。寛大な頼朝は、「功勲を上げれば、美濃尾張を恩賞として与える」と告げる。これに感動した忠致父子は平家滅亡に尽力する。
平家滅亡後、長田忠致父子は源頼朝の父義朝の墓前で磔の刑に処せられる。そして頼朝は約束通り「美濃尾張(身の終わり)を賜もうた」と述べた。
この話は「平治物語」や「保暦間記」に書かれた話であり、昔の面白話である・・・　ちなみに壱岐守は「生き・息」と掛けている。その時は生きていたがということである・・・
もし皆さんが、美濃・尾張を通る際はこの話を思い出してくださいなw


センター試験も1日目が終わったが、受験生の皆さんは何かの役に立ててください。あと役立つことを一つ。

「ししがなわふみそうやきむ(ち)」→「獅子が縄踏みそうやキムチ」
これは暦を12月から頭文字だけ読んだものです。師走・霜月・神無月・・・・という風になります。国語は今日で終わりましたが、入試の役にでも立ててください。まだまだごろ合わせで覚えるものがあるが、今日の帰りの電車の中でseries500さんと言っていたのだが、うる覚えなので今回は公開しません。思い出したら書きたいです。

<御礼>
series500さんへ　今日は旅行にご同行ありがとうございます。